猫背矯正とは

猫背ってどういう状態のこと?

一般の辞書などでどのように定義されているのか調べてみると、
「首をやや前に出し、背を丸めた姿勢。また、そのようなからだつき。」(大辞泉)
「背が後方に丸く曲がり、首が前に出た状態。脊柱後彎症、円背。」(大辞林、第3版)
「脊柱の胸椎部がなだらかな後彎を示すものをいい、脊柱変形(脊柱彎曲異常)の一種である脊柱後彎症に含まれる円背(全後彎)の俗称である。」(日本大百科事典)
などとされています。

つまり、一般的には「本来の姿勢以上に背中が後ろへ丸く曲がったもの」とイメージされていると思います。

これは正解の一つではありますが、私が考える猫背は少し違います。

私が考える猫背はというと、

1.胸椎の後彎
2.肩が前方に出てきている
3.頸椎過前彎もしくは後彎を伴う

 上記の3つの条件が単独で、または複数同時に表れている状態を「猫背」だと考えています。

 

なぜ猫背になるのでしょうか?

▶勉強など書く作業が多い
▶パソコンなどの事務作業の時間が長い
▶骨盤の位置
▶胃腸などの内臓系のトラブル
▶心理的要因

などが理由として考えられます。

昔の日本人は農耕に携わる方が多く、腰から曲がっている方が多く見られましたが、現代では椅子に座る時間が長く、仕事も事務作業が増え、猫背になる方が増えやすい環境にあると言えます。

 

猫背の4つのパターン

猫背には次の4つのパターンがあります。

あなたはどのパターンに当てはまるでしょうか?

円背型前肩型顔出し型首無し型

 

正中認知障害

ズバリ、「真っすぐが分からない状態」の事です。

「え!? 真っすぐなんて分かるわよ!」と思った、あなた。

こんな経験がありませんか?

自分では真っすぐのつもりなのに、
・家族や知人から「姿勢が悪くなっているよ」とか「猫背だね」と指摘された。
・鏡や写真に写る自分は、いつも首や体が傾いている。

このような状態は、自分の感覚と実際の姿勢にズレが生じている事の証であり、まさに「正中認知障害」と言えるのです。

猫背を続けているとあなたの脳や体は、「猫背の状態が正しい姿勢なんだ」と誤った記憶をしてしまいます。誤った記憶を直さず放置していると、感覚と姿勢のズレは少しづつ、しかし確実に広がっていきます。そして、いざそれを直そうとした時には、なにが正しい状態なのかが分からず、もはや自分の力だけでは元に戻せなくなっているのです。
さらに、長期間猫背を放置したことで、体には様々な症状や弊害が生じることになるのです。

 

猫背が身体に与える弊害

▶肩こり、腰痛、背部痛など … 特定の筋肉だけに負担が掛かってしまう。
▶野球肘・肩、水泳肩などのスポーツ障害 … 猫背の影響で骨格やその周辺組織の負担が増え、可動域にも影響を与える。
▶循環器、呼吸器、消化器、婦人科系疾患 … 胸郭の変化や内臓の圧迫により、呼吸が浅くなったり内臓の機能が低下する。
▶自律神経への影響 … 姿勢の悪化は血行不良につながり、また、頸椎や後頭骨の位置異常は脳や自律神経への悪影響があると考えられる。

 

3か月で猫背を直します

なぜ3か月必要なのか?

答えは、「人は皆、元の悪い状態に戻ろうとするから」です。

あなたは「形状記憶」という言葉をご存知だと思います。

「変形させた物質が、元の状態に戻ろうとする力、現象」の事を言いますが、人の体にもこれと同様の現象が起きるのです。

人の体で形状記憶を作り出すものとしては、筋肉・軟部組織・骨格という構造的なものと、運動感覚・位置覚という感覚的なものがあります。

筋肉・軟部組織・骨格には常日頃から負担が蓄積し、それに適応するための形が作られていきます。
運動感覚は長年にわたり同じ使い方を続けることで、その使い方が「文化」になってしまいます。
位置覚の異常により正しい姿勢がずれ、どこが真っすぐか分からなくなります。(正中認知障害)

こうして作られていく猫背=悪い姿勢の形状記憶を打破するためには、

筋肉 … 元の適切な位置・働きを教育する。
軟部組織 … 正しい働きを教育する。
骨格 … 歪みは矯正する。関節の動きをつける。
運動感覚 … 正しい使い方を身体で覚えてもらう。
位置覚 … 正しい位置を知る。視覚と体性感覚で修正できるようにする。

いずれも簡単ではありません。繰り返し繰り返し、身体に覚えさせなければなりません。

あなたの猫背は、あなたの人生で作り上げてきたものです。その猫背仕様の形状記憶を打破するためには、繰り返し繰り返し、体に正しい位置・正しい働きを教育する以外にはないのです。

そのための期間が「3か月」なのです。

また、その期間中には猫背を直すだけでなく、正しいセルフケアについて学んでいただき、矯正終了後も猫背になりにくく様々な症状の予防ができる体へとつなげていただきたいと思っています。

 

猫背を直す、一般的な方法

猫背を直すため一般的に言われている事として、

①意識的に良い姿勢をとる
②姿勢矯正グッズを使用する
③筋力トレーニングをする
④マッサージを受ける

などが挙げられると思います。

しかし、

①良い姿勢とはどんな姿勢なのか理解していなければ、そもそも良い姿勢になれない。
②正しい矯正位を身体が記憶しないと、悪影響を及ぼす。
③猫背の状態のままだと、その上に筋肉が乗るだけで猫背は直らない。
④やるべきところをやればそこそこの効果が期待できるが、持続性がない。

つまり、

・自分で姿勢を正しただけでは直らない。
・姿勢矯正グッズも適切に使われないと効果がない。
・筋力トレーニングやマッサージだけでは直らない。

だからこそ、猫背矯正が必要なのです。

筋肉や骨格などの構造的な部分だけでなく、位置覚などの感覚的な部分にも改善効果のある猫背矯正を受けていただき、体に正しい姿勢、正しい状態、正しい働きを再教育して、美しく健康的な身体を取り戻しましょう。

 

最後に

猫背や姿勢不良を自覚している方は多いと思いますが、
「今のところ特に問題もなく過ごせているから、今じゃなくても良いでしょ?」
このように思っている方が、実に多いのではないでしょうか。

私はその状態を、「将来の健康を前借りしている状態」だと考えています。

今、何も問題が起きていないからと放置しないで下さい。
問題が起きていない今こそ、チャンスなのです。
今この時に、猫背や姿勢不良を直し、将来へ向けて健康貯金を殖やしていっていただきたいと私は常々思っています。

つまり、

今のあなたは、未来のあなたにつながっています。
未来のあなたの健康を前借りするのは、もう、止めにしませんか?
あなたの健康は、あなたとあなたの家族にとって、とてもとても大切なのですから。

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